2011年01月20日
久茂地小学校存続について ②
前回からのつづき…。
那覇市教育委員会から、
規模を下回る小規模校のデメリットとして、
三点の説明がありました。
①学習面 多様な考えを出し合い、学びあい、
高め合おうとする気持ちが育ちにくい。
②生活面 クラス替えが困難なことなどから、
人間関係や相互の評価等が固定化しやすい。
③学校運営面 教職員が少人数であることから、
効果的な学校運営や指導体制の構築が難しい。
教育委員会からの説明のあとで、
保護者や地域のみなさんから、
質問・意見が相次ぎました。
「久茂地小学校では少人数学級で、
ひとりひとりに行き届いた教育ができている。
全国学力テストでも全国平均を上回る成績だ」
「クラス替えが難しいのなら、
20名程度で2クラスにしてはどうか。
少人数学級の良さを活かしたモデル校になるのでは」
「学校運営や指導体制のことは、
予算を増やせば解決できる。
教育にこそわたしたちの税金を使ってほしい」
「人間関係は学校のみで培われるものではない、
地域と家庭と学校で育まれるもの。
まちづくりの中に学校がある」
「久茂地小学校の運動会に参加したことはありますか?
エイサー、組み体操、縦割りリレーなど工夫している。
核家族化が進む中で、兄弟のように成長している。
那覇市から表彰もされた」
「子どもも保護者も望んでいない、
統廃合をどうして進めるのか?」
発言に立った人の全員が、
久茂地小学校の存続を望んでいました。
いま教育委員会は、
統廃合問題や小中一貫教育など、
那覇市の教育行政の在り方を
大きく変えるような事業を推進しようとしています。
しかしそこに市民の声が十分に
反映されているとは言えません。
地方分権や地域主権が叫ばれる中、
「住民不在」の行政が進められようとしています。
実は四年前にも、
久茂地小学校の存続が、
危ぶまれた時期がありました。
わたしも市議会議員になったばがりで、
とにかく地域のみなさんの意見に学ぼうと、
説明会に足を運んでいました。
今回の住民説明会は、
当時のときよりも参加者の輪は広がっていました。
行政からの押し付けによる
統廃合問題をと考えるなかで、
「地域にとっての学校とは?」
「子ども達にとっての最善の教育とは?」
本質的な問題をみんなで考える契機になりました。
二月議会では、
この問題が多く議論されると思います。
わたしも地域の人々と那覇市の教育行政について
学んでいきたいと思います。
誰のための適正規模なのだろう?
Posted by 比嘉みずき at 21:29
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