2014年11月12日

前田さんが夢見た光景

今回の県議補欠選挙は、
昨年、前田政明県議が、
不慮の事故で逝去されたことに
ともなう選挙だ。

前田政明県議は、
核も基地もない平和で豊かな沖縄
の実現のために、
最後まで奮闘した
わたしの大先輩だ。

また、父親のような存在でもあった。

前田さんは、亡くなるほんの一月前に、
翁長雄志さんを先頭にした
建白書を提出する、
あの東京要請行動に参加している。

「まさか翁長雄志さんと一緒に、
 銀座の街をデモ行進するなんてなぁ。
 こういう時代がこんなに早く来るなんてなぁ」

前田さんは楽しそうに笑っていた。

わたしが議員になって、
前田さんと宣伝カーに乗るようになり、
幾つもの選挙を一緒にたたかった。

基地問題はいつも選挙の争点だった。
勝つ選挙もあれば、負ける選挙もあった。
前田さんは宣伝カーのなかで、
いつもわたしに語り掛けていた。

「みずき、僕たちの本当の敵は、
 相手候補ではないよ。
 あの後ろにいて、
 基地を押し付けてくる
 日米両政府が本当の相手なんだよ」

「だからね。県民は団結が大切なんだ。
 県民の連帯と団結を
 瞳のように大切にするんだよ」

前田さんはわたしに伝えるように、
そして、自分自身に言い聞かせるように
何度もその話をしてくれた。

県知事選挙を闘っている今、
前田さんが言っていた光景が広がっている。

「今度の選挙は、
 これまでの保守対革新の選挙ではない。
 新基地建設を許さないわたしたち沖縄県民と、
 基地を押し付けてくる勢力との対決だ」

多くの弁士のみなさんが、
前田さんと同じことを訴えている。

明日から三日攻防にはいる。
喉が痛くなってきたけれど、
マイクを握るわたしの隣には、
いつも前田さんがいるような気がする。

身体も声も大きな人だった。
描いた夢はもっと大きかった。

核も基地もない平和で豊かな沖縄を。

わたしはその遺志を引き継いで、
翁長県政をしっかりと支え、
建白書を実現する、
強い県議会をつくるために奮闘する。

前田さんが夢見た光景




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Posted by 比嘉みずき at 22:49 │比嘉みずき