2009年11月30日

学童問題について②

『那覇市の方針としても、学童クラブの設置場所として、
 まず第一に、「余裕教室の活用」を掲げているのに、
 なぜ、与儀学童は余裕教室に入れないのだろう?』

わたしはもう一度、
このことから学童問題を考えていきたいと思い、
調査依頼を行いました。

調査その①
『そもそも、余裕教室とは何?』

那覇市からの回答は、
那覇市余裕教室活用基準(平成19年1月22日)を制定していること。
学校には、普通教室と特別教室があること。
『余裕教室』とは、普通教室において、
現在クラスルームとして使用していない教室。
ということがわかりました。

さらに余裕教室には、
◇学級数の増加、学年毎の学級数の変動等で保留している、一時的余裕教室。
◇将来ともクラスルームとして使用されないと見込まれる余裕教室。
とに分けられるそうです。ややこしい…。

そしてさらに、
◇余裕教室は、少人数学級やコンピューター教室など、
 特別教室として学校教育目的で使用され、
 さらに余裕がある場合に、『空き教室』となり、
 学校教育目的外で、地域連携施設や学童クラブとして使用する。
と、説明されています。

上記の◇部分の回答は、当局の回答文をそのまま転記しています。
わたしたち市議会議員は常日頃から、
こうした行政特有の表現に悪戦苦闘しています。

この回答をまとめてみれば、
余裕教室は、「一時的余裕教室」「余裕教室」「空き教室」と3種類あり、
学童クラブが使用できるのは「空き教室」だけである。
と言えるのではないでしょうか。

これでは、那覇市放課後プランで、
いくら学童クラブを「余裕教室」に入れなさいと推進しても、
実際には、余裕教室のなかの余裕教室である、
「空き教室」にしか入ることしかできません。

もちろん特別学級などの学校教育も大切です。
しかし、これでは教育委員会としての、
学童クラブの位置づけが疑われてしまいます。

事実、当局の調査回答では、
那覇市にあるすべての余裕教室の数は110教室。
そのうち、学童クラブとして使用しているのはわずか4教室だけです。
おかしい…。

学童問題について②

                 那覇市放課後プランと、愛用の魚カッター



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Posted by 比嘉みずき at 20:24 │学童保育