2009年11月29日

「事業仕訳け」所感

昨日のブログに書いていたように、
本当はこれから数回にわたって、
学童保育問題について、書こうと思っていたのですが、
昨日、このブログを通じて、ある方からメールを頂き、
考えるところがありましたので、
今日はそのことについて書きたいと思います。

          *

届いたメールは、あの「事業仕訳け」についてでした。

今年の流行語大賞にもなりそうな、民主党政権の「事業仕訳け」。
ムダを削るのは当然ですが、
軍事費や政党助成金など、大きなムダには手をつけずに、
医療や保育、科学技術研究などにかかわる分野もバッサリ切る。

「仕分け人」が1時間で「廃止」「縮減」「見直し」を多数決で結論づける。
その手法に「はたしてホントに大丈夫なのか?」と、
わたしも不安な思いで見ていました。

案の定、いろいろな分野からの批判の声があがっているようです。

昨日届いたメールは、
去った11日(水)の行政刷新会議の事業仕分け作業で、
医療用漢方薬を健康保険から除外することが決定したことに対する、
反対署名の協力願いのお話でした。

この方も、ご病気を患っているのでしょうか。
わたしも以前、病院で働いていたので、
漢方薬がどれだけ多くの患者さんたちが、
服薬しているかを、実感をもって知っています。
患者さんのなかには、体質やご病気の関係で、
漢方薬しか受け付けない方もいらっしゃいます。

保険から外されてしまったら、低所得者のみなさんは大変です。
こうした現場の状況もしらない乱暴な「事業仕訳け」は困ります。

この件は、医師会をはじめ、患者さんたちの反発を買い、
決定後わずか数日間の間に、4万筆を超える反対署名が提出されました。

そして先ほどのニュースでは、
長妻厚生労働大臣は、
 「漢方薬についても市販の物を買って保険から外しなさいと、
  こういうようなご指摘もあると聞いているが、
  そのまま受け入れるというのはなかなか難しい」
と、事業仕分けの結果を受け入れない姿勢を示したそうです。

あたりまえですよね。
風邪の漢方薬『葛根湯』を愛用しているわたしもホッとしました。

メールを送ってくれたK様、どうもありがとうございました。

「事業仕訳け」所感

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Posted by 比嘉みずき at 20:19 │政策