2009年09月23日

公民館の有料化について

今朝も早起きして風呂場の掃除と、
ベランダで土いじりをしました。
連休最後の日なので、休養しながら、
明日からの仕事の準備をしています。

九月議会の総括もしなければいけません。
議会に付託された議案のうち、
日本共産党那覇市議団が反対したのは1件のみ。

それは公民館使用料を有料化する、
「那覇市公民館の条例制定」についてでした。

この条例は昭和50年に那覇市が公民館を設置して以来、
市民が無料で利用してきた公民館施設を、
「受益者負担」の名の下で有料化にするものです。

公民館は社会教育法に基づいて設置された社会教育施設であり、
その設立の趣旨にてらして、
利用料はこれまで通り無料とするべきであり、
わたし達は反対をしました。

社会教育法第3条には、
「国及び地方公共団体は、 社会教育の奨励に必要な
 施設の設置・運営の責務を負うこと」
と、公民館に対する自治体の責任が明記されています。

公民館は図書館などと同じように、
地域住民・市民に開放された社会事業施設として
位置づけられているのです。

地域コミュニュティの拠点となる公民館に、
民間のコスト意識である、「受益者負担」という考え方は
相容れないものです。

「受益者」とはいったい誰なのでしょうか。
公民館を利用する市民は、利用者であると同時に、
まちづくりを進めていく主体者であり、
公民館を利用することは、その主体者としての権利です。

教育の機会均等を保障し、市民の社会参加を促し、
自治意識の高揚や市民福祉の増進を図る意味からも、
市民の公民館に「受益者負担」の考え方を導入するべきではありません。


以上のような趣旨で反対討論をさせていただきました。
自民党会派の議員からは賛成討論が行われ、
起立採決の結果、
自民・無所属・公明党・民主党・そうぞう会派は賛成。
共産・社民・社大会派の反対となり、
残念ながら条例は賛成多数で可決となりました。

「小さな政府」や「受益者負担」「応益負担」。
いまだに構造改革路線にしがみつく姿勢にがっかりです。

公民館の有料化について

                 大きくなった観葉植物の鉢替えに成功しました。



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Posted by 比嘉みずき at 13:07 │那覇市議会