2011年05月10日

新庁舎の免震構造

那覇市議会として、
建設中の新市役所庁舎を視察してきました。

来年の秋に完成予定の新庁舎。
市民のみなさんの期待も高まっていると思います。

この時期に視察を行うのは、
「防災庁舎を支える免震構造」
を確認しようとのこと。

免震構造とは、
地震の振動エネルギーを、
建物の下にある免震ゴムが吸収して、
横揺れを抑える仕組みだそうです。

阪神淡路大震災や新潟中越地震、
そして東日本大震災においても、
その効果が実証されているとのことでした。

下の写真でみんなが囲んでいるのが、
その免震構造の部品である、
アイソレーターと呼ばれる部品です。

アイソレーターは、
ゴムシートと鋼板が交互に積まれている部品で、
新庁舎の最下部( 地下10メートル )に、
全部で75基も設置されるとのことでした。

その75基のアイソレーターの上に、
地下2階・地上12階建ての新庁舎が乗っかるわけです。

乗っかるわけです…。
積み木みなたいな感覚で書いてしまいましたが、
やっぱり不思議な話です。

市職員の説明のあと、
議員のみなさんから質疑が行われました。

Q「ゴムで出来ているけれど劣化は心配ないのか?」
A「耐用年数は60年から100年です。
  万が一、交換が必要になれば取り換えも可能です」

Q「最下部の地下にあるが、交換の方法は?」
A「ジャッキで建物を持ち上げ、交換します」

まるで車のパンク修理の説明のように、
職員さんはクールに語ります。

市長や議員のみなさんが、
建築技術や物理工学の進歩に感心していると、
誰かが質問しました。

Q「横揺れに強いのはわかったけれど、
  今回の地震のような縦揺れの場合にはどうなの?」
A「縦揺れの場合には、普通の建物と同じです」

大自然の猛威には、まだまだ人類の叡智も及びません。
「防災とは?」
わたしたちに突き付けられた課題はあまりにも大きいです。

新庁舎の免震構造


                       ゴムのお化けみたいでしたよ。





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Posted by 比嘉みずき at 00:02 │那覇市議会