2010年05月09日
いわさきちひろ展に行く
去った金曜日に、
県立博物館・美術館で開催中の
「いわさきちひろ展」に行ってきました。
梅雨入りしたその日、
市役所から傘をさして歩いていきました。
夜7時からは、
いわさきちひろの夫である、
松本善明さん(日本共産党員で元衆議院議員)
の講演があるということで、
そちらも楽しみにしていました。
講演までの間ゆっくり鑑賞しようと、
美術館のなかに入りました。
一歩なかに入ると、
そこはとても懐かしくて
温かい「あの世界」がありました。
潮騒の音や、黄色い雨靴のにおい、
留守番を頼まれて心細いあの気持ち、
冬のセーターのちくちくしたあの感じ、
読んでもらった絵本のことや、
国語の教科書の思い出。
自分の幼少期は
いわさきちひろの絵に囲まれていたことを
あらためて思い返しました。
そういえば家にはカレンダーもあったなあ。
ずらりと並んだ原画を眺めていると、
「空白の使い方が、上手な作家だな」と
子どもの時とは違う、新しい発見もありました。
ちひろが水彩画でけでなく、書道も習い、
その才能も相当のものだったことを知り納得しました。
松本善明さんの講演でも、
「無駄をいっさい省いていく引き算の絵画を目指していた」
と話されていました。
松本善明さんの講演のなかでこんなエピソードがありました。
ある日、クリスチャンの方がちひろに尋ねた。
「なぜあなたは共産党員なのに、
こんなに優しい絵を描けるのですか?」
ちひろは「共産党員だから描けるのですよ」と答えた。
そうでなくっちゃ!
素敵なエピソードにとても嬉しくなりました。
けれども善明さんが書いた本を読むと、
日本共産党員として二人が歩んできた道が、
どれだけ過酷で険しいものだったか。
そして平和を願う気持ちが、
どれだけ真剣なものだったかがわかります。
連日、大賑わいの展覧会。
あの絵の前に並んでいる人々の姿は、
まるでいわさきちひろが描いた絵のように、
淡い色のなかに包まれて幸せそうです。

いわさきちひろ展は今日まで!
県立博物館・美術館で開催中の
「いわさきちひろ展」に行ってきました。
梅雨入りしたその日、
市役所から傘をさして歩いていきました。
夜7時からは、
いわさきちひろの夫である、
松本善明さん(日本共産党員で元衆議院議員)
の講演があるということで、
そちらも楽しみにしていました。
講演までの間ゆっくり鑑賞しようと、
美術館のなかに入りました。
一歩なかに入ると、
そこはとても懐かしくて
温かい「あの世界」がありました。
潮騒の音や、黄色い雨靴のにおい、
留守番を頼まれて心細いあの気持ち、
冬のセーターのちくちくしたあの感じ、
読んでもらった絵本のことや、
国語の教科書の思い出。
自分の幼少期は
いわさきちひろの絵に囲まれていたことを
あらためて思い返しました。
そういえば家にはカレンダーもあったなあ。
ずらりと並んだ原画を眺めていると、
「空白の使い方が、上手な作家だな」と
子どもの時とは違う、新しい発見もありました。
ちひろが水彩画でけでなく、書道も習い、
その才能も相当のものだったことを知り納得しました。
松本善明さんの講演でも、
「無駄をいっさい省いていく引き算の絵画を目指していた」
と話されていました。
松本善明さんの講演のなかでこんなエピソードがありました。
ある日、クリスチャンの方がちひろに尋ねた。
「なぜあなたは共産党員なのに、
こんなに優しい絵を描けるのですか?」
ちひろは「共産党員だから描けるのですよ」と答えた。
そうでなくっちゃ!
素敵なエピソードにとても嬉しくなりました。
けれども善明さんが書いた本を読むと、
日本共産党員として二人が歩んできた道が、
どれだけ過酷で険しいものだったか。
そして平和を願う気持ちが、
どれだけ真剣なものだったかがわかります。
連日、大賑わいの展覧会。
あの絵の前に並んでいる人々の姿は、
まるでいわさきちひろが描いた絵のように、
淡い色のなかに包まれて幸せそうです。
いわさきちひろ展は今日まで!
Posted by 比嘉みずき at 15:03
│平和