2010年04月18日

泡瀬干潟で考えた

今日は25日投票の沖縄市長選挙の告示日でした。

応援のために朝から沖縄市に向かいました。
わたしの応援する候補者陣営は、
出発式からすでに熱気に溢れ、
市民のみなさんの思いを肌で感じました。

街の様子を見ようと車を走らせたら、
泡瀬干潟が見える護岸に着きました。

日曜日だからでしょうか。
家族づれでとても賑わっていました。
小さい子から、おばあちゃん。
子犬に、赤ちゃんを抱えたお母さん。

みんなそれぞれ、思い思いの楽しみ方で、
春の干潟を歩いていました。

わたしが眺めていたのは、ひとりのおばあちゃん。
背は低いけれど、なかなか立派な体格の持ち主です。

腰を曲げながら、注意深く干潟を覗いています。
時折、熊手を引いては、獲物をバケツに入れていく。
どんな貝なのだろうか…?
岸辺で見ているわたしにはわからないけれど、
あのバケツにはかなりの量が入っているみたいです。

そのおばあさんが、少し沖にある小岩の前で立ち止まった。
小岩といっても、おばあさんの膝上くらいの高さはある。
おばあさん、少しのためらいの後、
いきなりがっぷり四つに小岩と組み合いました。

うりぃ!さてぃ!はぁ!
おばあさんの丈夫な腰がゆっくりと立ちあがり、
小岩がゴロンと転がりました。

お孫さんでしょうか。
おばあさんの周りに小さい子達がはしゃいでいます。
おばあさんは、静かに熊手を引いています。

干潟のすぐ側の護岸通りには、
イタリア料理店や沖縄そば屋さん、カフェも並んでいます。
そしてその裏手には、閑静な住宅街が続いています。
こんなに身近に、豊かな干潟がある暮らしは何て贅沢なんだろう。
いつも潮のにおいのするこの町は、日曜日がとても似合う。

今度の市長選挙では、
この泡瀬干潟の埋め立て問題も大きな争点です。

市民のみなさんが、子や孫たちに誇れる決断をされることを、
ただただ願うばかりです。

泡瀬干潟で考えた

                     今夜はバター焼きなのだろうか…



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Posted by 比嘉みずき at 22:45 │選挙