2010年03月16日

那覇市の意見書

遂に本日、那覇市2月定例議会が閉会しました。
長い長い予算議会でした。

個人質問や教育福祉委員会での審議など、
ブログで紹介したいことがたくさんあったのですが、
日々変わる激動の情勢のなか、
家に帰ると倒れこむように、ベッドでくたばっていました。

今日の最終本会議では、
市長より提案された議案に対する表決や、
市民のみなさんから提出された陳情の採択などが行われました。
練りに練った反対討論や、国に対する意見書など、
汗と涙の結晶を議会にぶつけました。

議会での様子は、このブログでも紹介していきたいと思いますが、
本日のハイライトはやっぱり、
全会一致で挙がった那覇市の意見書だと思います。

『鳩山政権に公約の順守と
  普天間飛行場の県内移設の断念を求める意見書』

 1 米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還を実現すること
 
 2 米軍普天間飛行場の「国外・県外」への「移設」の公約と
   沖縄県民の意思にも反する 県内への移設を断念すること
 
 3 沖縄県民の意思・民意に真摯に応え、
   本腰を入れた対米交渉を行い、「日米合意」を見直すこと

昨年の11月にも那覇市議会は、
普天間基地問題についての意見書をあげています。
わたしたち日本共産党はそのときは、
「県外・国外」への移設を求める内容だったために、
「移設先探しでは根本的な解決にならない」と、
採決には加わらず退場をしました。

市民の方からも賛否両論いろんな意見をいただきました。
しかしそのときの県内情勢を見れば、
わたしたちのとった対応は間違っていなかったと確信しています。

なぜならあの2009年11月2日時点では、
名護市長選挙の候補者も決定されていない段階であり、
「県内移設反対」の旗印を掲げる統一候補者が決まっていませんでした。
しかし「11.8 辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」
が目前と迫る中、大会を成功させ県民の大同団結を大きくするためにも、
反対はせず、退場という選択をしました。

あれから5カ月。県民大会は大きく成功し、
名護市長選挙では「県内移設反対」を堂々と訴えた、
稲嶺進市長が誕生し、情勢は大きく前向きに変化しました。
いや、わたしたち県民の力で変えてきました。

ところが、鳩山政権はどうでしょうか。
キャンプ・シュワブ陸上部移設案、嘉手納基地統合案、
勝連沖案、自らの公約をも反故にしようとする一連の動きです。
この県内移設への動きは、沖縄県民の意思を裏切るものであり、
断じて容認できるものではありません。

こうしたことに鑑み、わたしたち日本共産党は、
今回の意見書をまとめるために、各会派との調整役ともなり、
重要な役割を果たしました。

ちなみに今日の意見書の提案を読み上げたのは、
民主党の議員さんでした。

これまで、怒号のヤジのなかで肩身の狭い思いをしていた、
民主党のみなさん。
今日は「民主党の沖縄県連はがんばれ」と温かいヤジ(!?)に、
つつまれていました。

とにかく、
歴史的な瞬間にわたしも議場にいたことを誇りにしたいと思います。
明日からもまたがんばるぞ!

那覇市の意見書

                      時代を前にすすめる意見書



同じカテゴリー(平和)の記事

Posted by 比嘉みずき at 22:30 │平和