2013年10月17日

那覇市の高すぎる国保税

那覇市の2012年度決算審査が本日終了しました。

最終日の今日は、
予算決算常任委員会での
総括質疑を行いました。

わたしが取り上げたのは、
那覇市の国民健康保険特別会計について。

那覇市の国保加入世帯の平均所得は74万円。
所得に占める国保税の負担割合は16%。
所得の1割以上を
国保税として納めなければいけません。

その結果、
那覇市の国保加入世帯の16.9%にあたる
9,481世帯が保険税を滞納し、
短期保険証は5,572世帯。

さらに、保険証有効期限が切れても
更新に来ることができない未更新世帯、
いわゆる無保険状態の世帯は3,908世帯
にもなることが明らかになりました。

那覇市の高すぎる国保税では、
市民は支払うことができず、
累積赤字はどんどん増え、
結局は那覇市の財政も厳しくなる。
まさに悪循環です。

那覇市の累積赤字は2012年度決算時点で、
約42億円にまで膨れ上がってしまいました。

国保財政の悪化の原因は、
何よりも国庫負担の削減にあります。

歴代政権は1984年度から2010年度の間に、
市町村国保の総収入に占める
国庫支出金の割合を50%から25%へと
半分に削減してきました。

わたしたち日本共産党那覇市議団は
国保制度に対する国の責任を求めると同時に、
地方自治体としての那覇市の責任として、
一般会計からの政策的繰入を要求してきました。

これまで那覇市はこうした
政策的繰入を計画的に行ってこなかったために、
累積赤字が約42億円にもなっています。

わたしは総括質疑のなかで、
仮にこれから政策的繰入を全く行わなかった場合、
那覇市の累積赤字はどうなるのかと質疑しました。

当局の答弁では、
6年後の2019年度には176億円もの赤字になるとの
試算結果が明らかになりました。

累積赤字が176億円。
さすがに当局も、
「政策的繰入を行います」と明言しました。

議会が終わったあと、
少なくない議員や職員のみなさんから、
ねぎらいの声をかけて下さいました。

道理ある提案は市政を動かすことができる。
あらためてそのことを確認した一日でした。

那覇市の高すぎる国保税



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Posted by 比嘉みずき at 22:48 │那覇市