2012年08月04日
マイルスの生き様
台風11号の接近のため、
オスプレイ配備に反対する県民大会の
延期が決まってしまいました。
バスで参加する予定だった
地域の方々への連絡が終わると、
今日の予定は何もなくなってしまいました。
「こんなときくらい、休暇をもらってもバチは当たらないだろう...」
久しぶりに家でゆっくり過ごすことにしました。
部屋の窓を開けて、床に寝ころんで、
広げた本は「マイルス・デイビス自叙伝」(宝島社文庫)!
ジャズの帝王と呼ばれ、
彼の生きた道が、そのままジャズの歴史!
誰もが絶賛するマイルス。
ロックのレコードばかり聴いていた学生の頃、
ジャズはなんだか眠たくて退屈なものと思っていました。
しかし!
ある夏の日に真夜中のラジオからあの音が聴こえてきたのです!
パラパラパパー!
「ビッチェズ・ブリュー」1969年
なんだ!これは!?
宇宙の音楽?あるいは太古からの記憶?
真夜中の大地で踊りたくなるような衝動が走りました。
マイルスのミュートしたトランペットの音は、
夜の空気を切り裂くような緊張感があるのに、
でもそこで鳴る音楽は肉体的で、
そして何よりも自由がありました。
あんな音楽をつくった人は、
どんな生き方をしたのだろう。
クスリや酒、女にカネ。
相当ぶっとんだ話ばかりが並びますが、
印象に残ったのは、
マイルスが黒人としての誇りを高くもって、
時代の先の先を、追いかけていたことでした。
若い頃のマイルスは、
バードやレスター・ヤング、コールマン・ホーキンスといった
偉大なジャズメン達を尊敬しながらも、
彼らが研究熱心じゃないことに腹を立てていました。
「知識は自由の産物で、無知は奴隷制度のものだ」
「手にいれられるのに、黒人ということだけで手を出さないというのが不思議だった」
「仲間にそんなこと言うと、シラケたって顔する」
「オレは自己流でやることにして、人に説教するのは一切やめた」
キビし~!
でもクールなマイルスは、前に前に。
音楽のその先を追い求めていくのでした。
この本は自叙伝となっていますが、
実際には、雑誌の長いインタビューだったそうです。
マイルス本人はうしろを振り返り、
伝記を残すことなんてしなかったかも知れません。
床に寝ころんでいるわたしも、マイルスを見習わなくては!
さらにぶっ飛んだ1975年の大阪でのライブ盤、
「アガルタ」を大音量で聴きながら部屋を掃除したのでした。

ジャケットも素晴らしい「ビッチェズ・ブリュー」
オスプレイ配備に反対する県民大会の
延期が決まってしまいました。
バスで参加する予定だった
地域の方々への連絡が終わると、
今日の予定は何もなくなってしまいました。
「こんなときくらい、休暇をもらってもバチは当たらないだろう...」
久しぶりに家でゆっくり過ごすことにしました。
部屋の窓を開けて、床に寝ころんで、
広げた本は「マイルス・デイビス自叙伝」(宝島社文庫)!
ジャズの帝王と呼ばれ、
彼の生きた道が、そのままジャズの歴史!
誰もが絶賛するマイルス。
ロックのレコードばかり聴いていた学生の頃、
ジャズはなんだか眠たくて退屈なものと思っていました。
しかし!
ある夏の日に真夜中のラジオからあの音が聴こえてきたのです!
パラパラパパー!
「ビッチェズ・ブリュー」1969年
なんだ!これは!?
宇宙の音楽?あるいは太古からの記憶?
真夜中の大地で踊りたくなるような衝動が走りました。
マイルスのミュートしたトランペットの音は、
夜の空気を切り裂くような緊張感があるのに、
でもそこで鳴る音楽は肉体的で、
そして何よりも自由がありました。
あんな音楽をつくった人は、
どんな生き方をしたのだろう。
クスリや酒、女にカネ。
相当ぶっとんだ話ばかりが並びますが、
印象に残ったのは、
マイルスが黒人としての誇りを高くもって、
時代の先の先を、追いかけていたことでした。
若い頃のマイルスは、
バードやレスター・ヤング、コールマン・ホーキンスといった
偉大なジャズメン達を尊敬しながらも、
彼らが研究熱心じゃないことに腹を立てていました。
「知識は自由の産物で、無知は奴隷制度のものだ」
「手にいれられるのに、黒人ということだけで手を出さないというのが不思議だった」
「仲間にそんなこと言うと、シラケたって顔する」
「オレは自己流でやることにして、人に説教するのは一切やめた」
キビし~!
でもクールなマイルスは、前に前に。
音楽のその先を追い求めていくのでした。
この本は自叙伝となっていますが、
実際には、雑誌の長いインタビューだったそうです。
マイルス本人はうしろを振り返り、
伝記を残すことなんてしなかったかも知れません。
床に寝ころんでいるわたしも、マイルスを見習わなくては!
さらにぶっ飛んだ1975年の大阪でのライブ盤、
「アガルタ」を大音量で聴きながら部屋を掃除したのでした。
ジャケットも素晴らしい「ビッチェズ・ブリュー」
Posted by 比嘉みずき at 21:17
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