2010年04月01日

75歳以上の救急搬送 4125人

今日から四月。
新年度を迎え、また新たな気持ちで、
日々がんばっていきたいと思います。

今日はあの悪名高い後期高齢者医療制度が施行されて、
三年目の日でもあります。

沖縄県社会保障推進協議会が主催する、
後期高齢者医療制度の廃止を求める、
座り込み行動に参加してきました。

県庁前の県民広場で行われた集会には
130人を超える参加者でにぎわっていました。
沖縄県社保協に加盟している民主団体のみなさんから、
次々とあいさつが行われ、
あらためて「現代版姥捨て山制度」と呼ばれる、
この制度の即時廃止を訴えていました。

わたしもこの間の議会の様子も伝えながら、
あいさつをさせていただきました。

この後期高齢者医療制度の問題点のひとつには、
保険料を払えなければ、保険証をとりあげ、
資格証を発行するところにあります。

しかし社保協のみなさんをはじめとする、
多くの県民の運動で、沖縄県では資格証の発行は、
いまのところゼロになっています。

ただ、有効期限が短い短期証の発行は多く、
昨年10月時点では沖縄県で
保険料滞納者数は3397人、
そのうち1543人に短期証が発行されています。

また重大なのは、こうした短期証を発行された人が、
有効期限が切れたあと、きちんと更新できているかという問題です。
結局、保険料が支払いきれずに、
役所に保険証が「留め置き」となっている方が1030人もいるのです。
無保険状態です。

わたしは去った2月議会でこの問題をとりあげ、
短期保険証や無保険状態でいることが、
どれだけ大変なことなのかを訴えました。

わたしは市長にもそのことを実感してもらいたくて、
昨年一年間の救急車で搬送された、
那覇市の高齢者人数を質問しました。

消防長の答弁では、
2009年の救急搬送は全体で13,026人。
75歳以上の高齢者の搬送は4,125人(31.6%)。
そのうちわけは、
中等症(3週間以内の入院) が、 2338人。
重症(3週間以上の入院) が、   272人
                死亡83人。
          合計:2693人(65.2%)

ということでした。
「手元に保険証がない」。
そのために病院の受診を控える。
こうした患者さんが全国でも増えています。
資格証はもちろん、短期証だって発行はやめるべきです。

会場には病院の先生も参加していて、
わたしの報告を熱心に聞いていただき嬉しかったです。
「75歳以上のお年寄りが、
 那覇市だけでも毎日10人以上も救急車で運ばれているんだな!」
計算が速い先生の感想に、
「そ、そそそ、そうですね!」と答えるのが精いっぱいでした。

八十八歳のお祝いは、トーカチ。
九十七歳のお祝いは、カジマヤー。
お年寄りを敬い、長寿を喜ぶこの島でこそ、
後期高齢者医療制度の、即時廃止を求める声を広げていきましょう。

75歳以上の救急搬送 4125人

                   署名も100筆以上集まりました。



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Posted by 比嘉みずき at 19:45 │後期高齢者医療制度