2010年03月03日
那覇市の内部留保
昨日ブログで紹介した、那覇市の予算に対する、
わたしの質疑に対する当局の答弁について、
気になった点を紹介したいと思います。
那覇市の2010年度一般会計予算案は、
09年度の当初予算より96億800万円(8・4%)増の
1239億6200万円です。
子ども手当支給費や、
生活保護費増などが大幅な増加の要因です。
自主財源は517億662万円で、全体に占める割合は41・7%。
こうして足りない財源を埋めるために、
財政調整基金と減債基金を、
約10億1千万円取り崩して収入不足を補うそうです。
「財政が厳しいので基金を取り崩さねばいけないんです。」
予算編成のこの時期、当局はこの言葉を繰り返します。
今回は予算全体としては増額になっていますが、
しかし各部局単位でみると、
枠配分方式といって、あらかじめ予算枠を決めて、
数%単位で予算が削られています。
「財政が大変なんです!だから予算は減額です!」
この言葉を繰り返して…。
そこで今回、わたしが質疑したのは、
「2010年度(平成22年度)末における、
財政調整基金・減債基金の残高について10年前との比較を問う」
というものでした。
当局の答弁では、
10年前の財政調整基金の残高は10億5032万4千円。
そして平成22年度末の財政調整基金の見込み残高は23億511万4千円。
「増えてるし!!!!」
10年前と比べて倍以上、13億円もため込んでいることがわかりました。
これまで「財政が厳しい」といって、
枠配分方式を7年間もつづけ、
医療・福祉・教育と市民生活の分野を削り続けてきました。
しかし結果として、財政調整基金の残高は23億511万4千円にまでなっている。
この現象をどう見るか!?
那覇市は確かに、年度当初には基金等を取り崩して、予算編成をしますが、
しかし一年間を通じて、使い切れなくて余った予算や、
当初に予想していたより多く入ってきた税収入などを(決算剰余金)、
結局、基金に積み戻しているのです。
もちろん基金には、予測し難い事態に備える役割があります。
しかしその積み立て方は適正と言えるでしょうか?
これだけ不景気で、市民生活がかつてないほど大変なこの時期に。
「大変だけど貯金は増えてます」
わたしたちの家計ではありえない話だと思うのです。

那覇市が発行している「よさんのはなし」は解りやすいです
わたしの質疑に対する当局の答弁について、
気になった点を紹介したいと思います。
那覇市の2010年度一般会計予算案は、
09年度の当初予算より96億800万円(8・4%)増の
1239億6200万円です。
子ども手当支給費や、
生活保護費増などが大幅な増加の要因です。
自主財源は517億662万円で、全体に占める割合は41・7%。
こうして足りない財源を埋めるために、
財政調整基金と減債基金を、
約10億1千万円取り崩して収入不足を補うそうです。
「財政が厳しいので基金を取り崩さねばいけないんです。」
予算編成のこの時期、当局はこの言葉を繰り返します。
今回は予算全体としては増額になっていますが、
しかし各部局単位でみると、
枠配分方式といって、あらかじめ予算枠を決めて、
数%単位で予算が削られています。
「財政が大変なんです!だから予算は減額です!」
この言葉を繰り返して…。
そこで今回、わたしが質疑したのは、
「2010年度(平成22年度)末における、
財政調整基金・減債基金の残高について10年前との比較を問う」
というものでした。
当局の答弁では、
10年前の財政調整基金の残高は10億5032万4千円。
そして平成22年度末の財政調整基金の見込み残高は23億511万4千円。
「増えてるし!!!!」
10年前と比べて倍以上、13億円もため込んでいることがわかりました。
これまで「財政が厳しい」といって、
枠配分方式を7年間もつづけ、
医療・福祉・教育と市民生活の分野を削り続けてきました。
しかし結果として、財政調整基金の残高は23億511万4千円にまでなっている。
この現象をどう見るか!?
那覇市は確かに、年度当初には基金等を取り崩して、予算編成をしますが、
しかし一年間を通じて、使い切れなくて余った予算や、
当初に予想していたより多く入ってきた税収入などを(決算剰余金)、
結局、基金に積み戻しているのです。
もちろん基金には、予測し難い事態に備える役割があります。
しかしその積み立て方は適正と言えるでしょうか?
これだけ不景気で、市民生活がかつてないほど大変なこの時期に。
「大変だけど貯金は増えてます」
わたしたちの家計ではありえない話だと思うのです。
那覇市が発行している「よさんのはなし」は解りやすいです
Posted by 比嘉みずき at 23:55
│那覇市