2010年01月18日

一番桜

連日、名護市長選挙の応援にかけつけています。

朝早く起きて、高速道路で名護に向かい、
ハンドマイクを担いで西へ東へ、日が暮れるまで訴えて、
夜は、棒のようになった足で、アクセルを踏んでまた那覇に帰る。
さすがに身体の疲れも溜まってきました。

こんなときに、一緒にたたかう仲間の言葉がなによりの励ましになります。
苦楽を共にしている仲間の言葉は、どんな湿布薬よりも効くのです。

いつも一緒に活動をしている仲間に、Tさんがいます。
仲間といっても、Tさんは御年72歳。前期高齢者ならぬ元気高齢者です。
わたしがハンドマイクで訴えるときは、Tさんはノボリを持って、側に立ってくれます。

「なかなか反応いいぞ」。「向こうでおばさんが手を振っておったぞ」。

Tさんは、わたしの演説回数を数えながら、その地域の反応を見てくれて、
わたしを元気づけるために、いろんな言葉をかけてくれます。

街頭演説は見た目は華やかですが、
おなじ内容の演説を、何回も繰り返すという地味な活動でもあります。
一日に十数回もこなしていると、喉は痛くなるし、
ハンドマイクの紐が肩に喰い込んでくるし、何度もくじけそうになります。

そんなときにTさんの一言一言に、これまで何度も助けてもらいました。
「はい、みずきがんばれ。選挙は最後までがんばる方が勝つんじゃよ」
「はい、みずき、あと1ポイントで今日は終わりだよ。がんばれがんばれ」

夕暮れどき、通り過ぎていく車からは、
わたしたちの姿が見えなくなっているのに、
のぼりを持ちながら、一所懸命に車に手を振るTさんを見ながら、
わたしも最後の訴えに声をしぼりました。

帰りの高速道路で、Tさんは楽しそうに話します。
「孫に『毎日じいちゃんは何しに行っているの?』って聞かれたよ。
 『基地をなくすためにがんばっている』って答えたさあ。
 そしたら、ばあさんが『じいちゃんは選挙フラーだからねえ』って言われたさ。ガハハハハ」

メジロが大好きなTさんは、
名護の町でも、樹を見つけては口笛を吹きます。

一番桜

                      政治の一番桜も名護市から



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Posted by 比嘉みずき at 23:59 │日々のこと