2009年05月22日

ザット・サマー・フィーリング

平日は毎朝、街頭宣伝を行っています。
通勤途中の市民のみなさんに手を振っていると、
いろんな反応があって、
皮膚感覚でいまの政治に対するみなさんの想いを感じます。

車の窓を下げながら、「がんばって~」と熱烈に手を振るお母さんや、
バスに乗車していて、目があったとたんに寝たふりをされるお父さん。
あきらかに敵意をもって睨みつけている方…
鮮やかにクラクションを鳴らして、こぶしを上げている兄貴。
「みずきさん、クーラーつけてね~」と合唱する子どもたち。
この街の朝は、いろんな人々が、それぞれの場所に向かっていきます。

8時ちょうどになると、
わたしは行き交う人々にマイクをもって訴えます。
「市民のみなさんおはようございます。わたくし比嘉みずきは市民のくらしを~」

今朝はちょっとした事件が起こりました。
いつものように、街頭宣伝が終わって、後片付けを始めてたら、
わたし達の目の前の車が、信号が変わっても動き出さない…。

運転手の方は、若い女性。
後方の車の列を気にしながらも、
どうしていいものか、わからない様子でした。

わたしと目が合い、
「お願いします!」と目力で訴えていました。

とりあえず、ギアをニュートラルにいれてもらって、
車を押して、路肩に寄せました。
ボンネットを開けて中を覗いてみると、あの匂いが…。

ラジエーターを焦がすあの匂いに
「ああ、またあの夏が来たんだな…」
と、心の中のわたしがつぶやきました。

車の免許を取り立ての夏休み。
父親の車をかりては、行くあてもなく走らせたあの日々。
ポンコツ車は、いつも突然白い煙をあげるのでした。

オーバーヒート。
どうしようもなく立ちすくんだあの日、
当時のやり場のない憤りを、
いまでは少しの感傷と、懐かしさがこみ上げてきます。

大人になった今、
持て余してたあの頃の気持ちを、
いまは「行動」に変えることができます。
年をとること。大人になること。
「思っているより、素敵なことだよ」
とあの頃の自分に伝えたいです。

またあの夏が来るのでした。


ザット・サマー・フィーリング

                   ベランダのしっぽが切れてるシーサー


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Posted by 比嘉みずき at 23:22 │日々のこと