2011年01月12日
寒空に光さがす
遅ばせながら、
新年あけましておめでとうございます。
年始から風邪を引いていました。
久しぶりに38度超えの熱がつづき、
苦しかったです。
それでもお正月は、
中学校サッカー部時代の
同級生や後輩達と新年会したりと、
のんびり過ごすことができました。
そして、
わたしの個人的なお正月行事のひとつ、
「辺野古詣で」も行ってきました。
お正月行事と言っても、
ただ海を眺めているだけなのですが、
名護市に住む祖父に会いに行きながら、
辺野古に寄り道しています。
那覇の家から車で1時間。
お正月なのに、
東海岸の道は空いていました。
車から流れてくる音楽に、
鼻歌しながらいろんなことを、
ぼんやり考えていました。
「去年はとにかく疲れたな~」
「選挙で勝ってたらまだ救われるけどな~」
「仲井真知事は裏切るんだろうな~」などなど。
どんよりとした曇り空が、
まだ吹っ切れていない
わたしの気持ちを表しているようでした。
辺野古の集落に着くと、
いつものように静かな静かな、
時間が流れていました。
静かだけれども、
美しい海に杭1本打たせてこなかった、
たたかいの時間が刻まれています。
テント村では、
名護市議の具志堅徹さんがいました。
仲間のみなさんと火を囲んで、
訪れてきた支持者の方に説明をしていました。
わたしは砂浜のほうに歩き、
「辺野古詣で」を堪能しました。
米軍が設置した鉄条網は、
相変わらずイビツな存在として、
白い砂浜で冷たい牙を剥いていました。
けれど、
砂浜にはたくさんの貝殻や水草が。
そして水平線は、
地球が丸いことを忘れてしまうくらい、
どこまでも真っ直ぐに伸びていました。
「ここに基地をつくるという人々は、
この景色を見たことはあるのかな」
何度も訪れた辺野古だけれど、
そんな思いがまたこみ上げてきました。
「これまで県民は、容認か反対かで二分されてきた。
だけどいまは、自民党も公明党も民主党も、
沖縄では県内移設反対だ」
「県知事選挙で、仲井真さんが県外を言ったのは、
争点ぼかしと思ったけれど、
あれは明確な方針転換だ」
「その方針転換は誰がつくったのか。県民だ!」
普天間基地の県内移設を決めた、
SACO合意からの十数年を思い起こしました。
長い歴史のなかで、
沖縄県民のたたかいは確実に前進している。
もやもやしていた胸のなかで、
冷たいけれど大きな風が吹いて、
厚い雲が流れていく気がしました。
振り返ると、
若い家族が小さな子と一緒に、
凧揚げをしていました。
お母さんと笑いながら走る女の子。
女の子が揚げる凧は、
風に震えながらもちゃんとあがっていきます。
曇り空に時おり、
陽光が差し込んできました。
砂浜に笑い声が響くのです
Posted by 比嘉みずき at 17:49
│比嘉みずき