2009年09月28日

ハローワークにて

30代のKさんは、もう4年間も仕事がみつからない。
高齢の母親と暮らしていて、収入はその母の年金と、
兄妹たちからの少しの援助だけである。

今日はそのKさんと一緒にハローワークに行ってきた。

お昼休みになっているのに、
駐車場に入るための車の列がずっと並んでいる。
Kさんは「こんなにいっぱいの人が仕事求めているんですか…」
と、表情が暗くなる。

ハローワークの中にはいると、
さらに大勢の方が、掲示板を見たり、パソコンでの検索をしている。
職員の方はインエンザ対策のマスクをしながら、
身振り手振りで案内している。

まるで、なにかの災害が起こったみたいだ。

わたしも久し振りに訪れたけれど、
不況の影響はまだまだ納まっていないし、
より深刻になっていると感じた。

わたしたちは、ハローワークの職員さんとの面接の順番を待った。
それでも20番ほど順番を待つらしい。

Kさんに待ち時間に時間が掛かることを伝えたら、
「大丈夫です。他の人たちはもっと待つんですよね」

わたし達は事前に、Kさんに紹介できる求職カードがあったので、
すぐに面接の順番を待っているけれど、
すぐ後ろには、面接を受ける前の段階である、
求職カードをみつけるために、パソコンに向かう人でいっぱいだった。

パソコンに向かう人は、若い人達だけでなく、
働き盛りの40代、50代の姿も多い。
まだ学生なのだろうか。スーツ姿の女性も多かった。

みんなこうして、大変な苦労をしながら、
ハローワークから仕事を紹介してもらうのだ。

紹介されても、就職が決まるわけではない。
そこからさらに、会社での入社試験や面接が待っているのだ。
すぐに決まる人は少ないだろう。

何回も何回もハローワークに通い、面接を受けて、
それでも落とされる人の気持ちを考えると胸が締め付けられる。

Kさんは、職員からの説明を受けて、
なんとか仕事を紹介をしてもらった。
採用が決まればいいのだけれど…。

ハローワークにて

                         空は晴れているけれど…



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Posted by 比嘉みずき at 22:56 │生活相談