2009年09月24日

網を紡ぎなおすとき

連休明けの木曜日、今日は地域の事務所に座り、
無料生活相談の活動に明け暮れました。

この間、選挙や議会などで、
十分な対応が出来ていなかったので、
お詫びをしながら連絡をとりました。

「みずきさん、忙しいのにすみませんね~」
相談者の方からそう言われると、こっちのほうこそ謝りたくなります。
「いえいえ、こうした相談こそわたしの仕事です。
 どんどん使ってやってください!」
休養をとったあとだと、仕事にも張り合いが出てくるのでした!

しかし、相談を聞くと深刻なものばかり。
厳しい現実に、気持ちが落ち込みそうになります。

法律関係2件。失業問題2件。税金関係1件。生活保護2件。
以上7件が今日の相談活動でした。

最近、気になるのが、
「夫が脳梗塞で倒れた」あるいは「脳出血で倒れた」
ことが原因による、生活困窮の相談が多いことです。

特に高齢者の方だけでなく、働き盛りのお父さん達にまで、
こうした疾患が増えているのは気のせいでしょうか…。

こうした相談の特徴としては、
①倒れたお父さんが働いている企業は、零細企業がほとんど。
②雇用保険には加入できていないために、
  傷病手当がもらえないまま失業。
③厚生年金だって加入できていないために、国民年金に加入。
  しかし、年金掛け金を払えきれていない。
④不幸にも障害が残った場合でも、
  国民年金の掛け金を払っていないために、障害年金もらえず。
⑤生活保護を受給。
…こうしたケースが多いです。

きっと、こうした問題の背景には、
景気悪化や企業の経営難。働く人々の健康問題。理不尽な年金制度。
さまざまな要因が背景にあると思います。

一度転んだだけで、一気に坂を転げ落ちていくような、
こんな国に誰がしたのでしょうか。
セーフティネットの網を壊してきた、
構造改革がもたらした結果です。

寄宮にある日本共産党無料生活相談所。
わたくしも微力ながら、市民が安心して生活できるように、
やぶれた網を紡ぎ直していきたいと思います。

網を紡ぎなおすとき

                      実りの秋を願って



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Posted by 比嘉みずき at 22:12 │生活相談