2009年07月11日

多重債務について①

議員になってから、無料生活相談活動を続けています。

はじめた頃は、先輩の横について、ただただメモを取るだけでしたが、
この四年間で、なんとか私ひとりでも相談に乗れるようになりました。
本当にいろんな相談が寄せられますが、
無料生活相談を通じて私自身も市議会議員として成長させてもらっています。

これまでの相談活動を通じて、わかったことが一つだけあります。
「相談を解決することが大切ではなく、そのひとの立場になって話を聞くことが一番大切なんだ」
ということです。

相談者の方にとっては、これまで悩んで、悩んで、
本当にどうしようもなくて、日本共産党の事務所に駆け込んで来ているわけです。
お茶を出しても、なかなか手もつけようとしない相談者のみなさん。
最初はお名前とか住所を聞いて、緊張をほぐすようにおしゃべりしています。

「それで今日はどういったお悩みで相談に来ましたか?」
「実は、夫が入院していて…」
ぽつりぽつりと、これまでのことを話しはじめます。

相談活動を続けていると、わたし自身は経験は浅いのですが、
だいたいのケースについて、対処方法を覚えていきます。
頭のなかで「ああこの方は、高額貸付制度を紹介すればいいな」
とか、わたしなりに判断できます。

しかし、そこで話を遮ってはいけません。
とにかく最後まで、そのひとの話を聞く。
ひたすら聞く。
ときに相槌をうち。ときにハンカチをかして。

最後まで話し終えた相談者の方は、
まだ相談は解決していないけれど、不思議と安心した顔をしています。
また、わたしにとっても最初は医療費の問題と思っていたのに、
実は多重債務が問題だということに気づいたりと、
結果的には、相談時間を短くすることができるみたいです。

正直に言うと、わたしの無料相談活動ですべての問題が、
すぐに解決できるわけではありません。
いくつも絡まった問題の糸を、一緒になってほぐしていくこと。
そのことを心がけています。

「これまで大変でしたね。一緒に考えてみましょうよ」
とにかく話を聞き、最後にその一言を言えるように努力しています。

昨日、Yさんの相談を通じて、あらためて「聞くこと」の重要さを知りました。
本題に入れませんでしたが、明日からそのことについて書きたいと思います。
テーマは「多重債務について」。

多重債務について①

                            うんうん 



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Posted by 比嘉みずき at 22:01 │生活相談