2010年10月22日
劇画「沖縄」を観て
県知事選挙がはじまり、
慌ただしく毎日を過ごしています。
党の先輩との合言葉は、
「人生かけような!」。
みんな燃えています。
会議や街宣と忙しいなか、
先週ある映画を見ました。
武田敦監督の、
劇画「沖縄」という長編映画でした。
「40年ぶりの上映」
「3時間を超える二部編成」との情報から、
正直に言えば、あまり期待もせずに座りました。
地井武男さん演ずる七〇年代
若者の「熱さ」には、
なんだかくすぐったくもなりましたが、
しかししかし、
映画の始まりから終わりまで、
すっかり見入ってしまいました。
製作:山本薩夫。
う~む。この人やはり凄い。
米軍統治下における沖縄の話は、
知識としては知っています。
伊佐浜での土地闘争、
阿波根昌鴻さん達の乞食行進。
そして米兵がらみの事件事故。
耳で聞いてきたその歴史が、
映画のなかから迫ってきました。
米軍基地がこの島を浸食していく、
当時の「空気」を生々しく映していました。
映画のなかで乞食行進のシーンがありました。
三線の音が劇場に物悲しく響き、
歌が終わるまでそのシーンは続きました。
会場のあちらこちらから、
すすり泣く声が聞こえました。
年配の方が多かったのですが、
みんな自分達の歩んできた人生と
重ねて観ていたのだと思います。
四〇年前の映画のなかの「沖縄」と、
いまの「沖縄」に違いはあるだろうか。
わたしたちは依然として、
米軍基地に囲まれて暮らしています。
この現状を
いま変えなければ、いつ変える。
映画は時間を超えて
わたしたちに問いかけているようでした。
普天間問題に決着をつける県知事選挙。
人生かけてがんばるぞ。
乞う。再上映!
Posted by 比嘉みずき at 22:02
│米軍基地