2010年01月31日

神原小中学校の小中一貫教育について考える

「みずきさん、今朝の新聞読んだね~? なんね小中一貫校って!?」

去った1月21日の地元新聞の記事に関して、
神原小学校のPTAの方からお電話がありました。
地元に説明もなく、新聞報道で知ったことにお怒りのようでした。

わたしも神原小学校・中学校の卒業生として、
とても気になっていたところでした。
すぐに那覇市教育委員会に連絡をして説明を求めました。

当日は、神原小中学校のPTAのみなさん、
そして神原小学校の校長先生、教頭先生も同席してくれました。

那覇市教育委員会の説明は、
神原小学校と同中学校をモデル校にして、
2010~2011年度の2年間を準備期間とし、
2012年度からモデル校として本格運営する。
4、5年経過した後、市内他小中学校への拡充の可能性を検討する。

小中一貫教育の導入で、
小学校から中学校に進学する際の児童の心理的不安、
いわゆる“中1ギャップ”の解消や学力向上などを図る。
…とのことでした。

PTAのみなさんからは、
教育委員会の説明では、
小中一貫教育のメリット部分ばかり強調されていて、
この制度を導入することによる、
現場の混乱などに不安を持っているようでした。

わたし自身の個人的な感想としては、
①神原中学校工区の小学校は、神原小学校だけではない。
 壺屋・大道そして与儀小学校もある。
 神原小学校の児童は「小中一貫教育」の恩恵を受けるが、
 神原小以外の小学校に通う児童たちには「小中一貫教育」の恩恵は受けないのでは。
 
②小中学校が隣接している神原小中学校を研究校として導入して、
 その結果を那覇市全体に持ち込むことは乱暴ではないのか。

③学校適正配置計画(統廃合計画)との関係はどうなるのか。
 (壺屋小学校を廃校に追うこんでしまうのでは…)

そんな不安を持ちました。
これらの不安が杞憂に終わればいいのですが…。
もっと詳しく研究していくことが必要のようです。

今回の「小中一貫教育」や「二学期制」など、
那覇市は真新しい名前や制度が大好きなようです。
小手先だけの施策でなく、
子ども達と向き合う先生たちの時間を確保したり、
先生の数を増やしていく本質的な対策を取るべきだと思います。

懐かしい母校をみながら、
お世話になった先生たちの顔を思い出しました。

神原小中学校の小中一貫教育について考える

                    創立50周年を迎える神原小学校



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Posted by 比嘉みずき at 19:50 │教育