2009年12月16日

認可保育園の陳情が採択されました

今日は委員会審議の最終日でした。
市議会は那覇市からたくさんの議案が付託されます。
たくさんの議会を本会議上で、ひとつひとつ審議していくと、
大変な時間と労力が必要になります。

そこで市議会のなかに4つの常任委員会を設置して、
議案をそれぞれの担当委員会に付託をすることになります。
そして委員会審議を通した後に、
再度、本会議にかけて採決することになります。

わたしは教育福祉常任委員会に所属しています。
文字通り、那覇市の教育・福祉分野の議案や陳情を扱う委員会で、
議案の数も、陳情の数もとても多い委員会です。

今日は付託された議案の表決と、
陳情審査を3件行いました。
そのなかで、認可保育園のみなさんの陳情が全会一致で採択されました。

わたし自身にとっても、
今回の代表質問でも取り上げた経緯もあり、
とても嬉しいのです!

以下は代表質問の様子。

             ***

比嘉
 築30年以上の認可保育園は幾つあり、
 那覇市の建替え計画はどのようになっているか。
 「安心こども基金」の活用で、認可保育園の年間建替え件数を増やすべきである。
 当局の見解を問う。

こどもみらい部長
 本市の認可保育園は55園。そのうち築30年を超える園は21園。
 対応としては、「安心こども基金」を活用して、
 平成24年度までに毎年1園の計画だったが、毎年2園づつに増やしていきたい。

このような主旨の答弁がありました。

今回の認可園のみなさんの陳情の要望も、
「毎年2~3園の建替えをして欲しい」とのことだったので、
那覇市当局は、その要望に応える姿勢はあるみたいでした。

しかし、わたしが調査した限りでは、
国の安心こども基金を利用すれば、市の財政負担は軽くなるはずであり、
2園づつとは言わずに、4園づつでも計画を前倒しできるはずだと考えました。

だって築30年を超える園が21園もあるのですから、
このままのペースでは間に合いませんよね。

ではなぜ、那覇市はもっと年間建替え件数を増やせないのか。
当局の説明で明らかになりました。

こどもみらい部
 従来であれば保育園の建替えの那覇市の財政負担は8分の1ですが、
 「安心こども基金」を利用すれば、12分の1になる。
 しかし、沖縄振興開発特別措置法のしばりがあって、
 沖縄は8分の1の負担のままである。

比嘉
 これは「安心こども基金」の理念からも、
 また沖振法の理念からも、まったく本意ではない逆の効果をもたらすことになります。
 そうであれば市長、ここは政治判断が必要です。
 国に対して、沖振法の運用改善を求めて行こうじゃないですか。
 これは会派の違いを超えて、みんなが一致できることだと思いますが、
 市長の認可保育園の建替えに対する見解を求めたいと思います。

この質問には、残念ながら市長は立たずに、
こどもみらい部長があたりさわりのない答弁をしましたが、
議場からは、与野党を問わずに、
「国に改善を求めればできるぞ!」と賛同の野次がありました。

待機児童の解消や、保育の質の改善は、
政治的立場の違いを超えた那覇市の課題です。
ぜひ、那覇市として国に要望を届けるように、働きかけていきたいと思います。


認可保育園の陳情が採択されました

                  天井からの剥離が痛々しい認可保育園



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Posted by 比嘉みずき at 19:35 │保育