「孤独死」から見えるもの

比嘉みずき

2013年12月13日 23:54

那覇市における高齢者の「孤独死」が、
2012年は81人だったことが明らかになりました。
2011年の40人と比べても倍増しています。

これまで社会を支えてきた高齢者が、
人生の最期を誰にも看取られることなく、
亡くなっていく。

今年10月現在、
那覇市の独居老人と
高齢者のみ世帯を合わせると
総世帯の約18%にもなります。

急速にすすむ高齢化社会のなかで、
高齢者の生きがいづくり、居場所づくりは、
これまでにも増して重要になっています。

昨日の一般質問において、
わたしは那覇市の実態を明らかにしたうえで、
地域の拠点でもある「学校」に注目をしました。

これまで那覇市でも、
地域のなかで果たす学校の役割を活かし、
生涯学習の振興と、
地域のコミュニティーづくりを目的とした
「地域学校連携施設」を設置してきました。

市内には小学校が37校、
中学校が17校ありますが、
この地域学校連携施設があるのは、
小中あわせて25校です。

一定程度の設置が進んではいますが、
問題はその運営方法です。

地域学校連携施設を自主運営するためには、
地域による運営委員会があることが重要です。
しかし残念ながら、
地域主体の運営委員会がある学校は現在5校のみ。

地域のみなさんからは、
何か活動をしたくても自治会事務所がない、
集える場所がないと、困っている声をよく聞きます。

地域の拠点でもある身近な学校に、
地域学校連携施設があるのに活用されていない。

このことは、那覇市にとっても地域にとっても
勿体ない話だと思います。

住み慣れた地域で、市民が支え合って暮らす。
そのための仕組みづくりは
まだまだ課題がいっぱいです。




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