特別委員会、県庁に行く

比嘉みずき

2012年08月27日 16:13

先週金曜日、わたしも所属している、
「公共交通と交通政策に関する特別委員会」による、
沖縄県との意見交換会に参加してきました。

議会で公共交通について質問すると、
那覇市当局のみなさんは、
「上位計画を策定する県と協議していきます」
との答弁が少なくありません。

それならば!
市民の声をいちばん身近に聞いている、
わたしたち市議が、直接、県にその声を届けようじゃないか!
こうして実現した意見交換会でした。

沖縄県の企画部交通政策課のみなさんをはじめ、
関係する職員さんが大勢で参加してくれました。

説明いただいた「沖縄県総合交通体系基本計画」は、
沖縄県全体の様々な課題に関する計画が書かれていますが、
那覇市に関わる計画として、
特にわたしが注目したのは、バスについての計画でした。

・基幹バスの導入
・バスレーンの段階的延長(久茂地から宜野湾市伊佐まで)
・バス停の改良(屋根付きバス停、案内板)
・路線系統別カラーリングの導入
・低床バスの導入
・バスロケーションシステム
・ICカードの導入

いずれの施策も全国では当たり前のものばかりですが、
実施年度を明記した計画ができたことは大きな一歩だと思います。

個人的に嬉しかったのは、これまで議会でとりあげてきた
「ICカードの導入」について、2015年度運用開始が決まったことです。

運賃の支払いが簡素化されることや、
他のバスやモノレールへの乗継ぎ割引きが可能となり、
公共交通への利用促進が図られると思います。

一方で沖縄県の抱える課題について、
わたしからも以下のことを発言しました。

公共交通のバスが民間会社に任せっきりになっていること。
市場競争となっているバス路線では、市民のニーズに応えられないこと。
行政がもっと主体性を発揮できる仕組みが必要なこと。

県当局の説明では、納得のいくものではありませんでしたが、
引き続きこの問題に向き合っていきたいと思います。

過去最大級の台風15号の襲来で、
あらためて公共交通の果たしている役割を考えさせられました。



                   台風のなか、じっくり読んでいます。

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