学校給食について

比嘉みずき

2011年12月19日 22:58

政府の福島原発事故「収束宣言」ニュースを見て、
なんて無責任な態度だろうと憤りを感じました。

今回、那覇市12月定例議会で、
学校給食の放射能汚染に関する
個人質問を行いました。

本来であれば、
原発事故に責任のある国が、
学校給食のための抜本的対策をとるべきです。

しかし、そうした対策が取られていない以上、
また、実際に那覇市の給食にも
放射能検査対象地域の食材が使用されている以上、
自治体としても、十分な対策をとるべきだと感じました。

「那覇市教育委員会は国の放射性物質の暫定基準値を
 安全だと考えていますか?」

わたしの質問に対して当局は、
「あくまで緊急的なものであると認識している」
「より適切な基準値をはやく取りまとめて欲しい」
と答弁しました。

つまり「現在の国の暫定基準値は安全だとは言い切れない」と、
認めているようです。

そうであるならば、那覇市独自の安全基準を設けること。
そして放射能測定機を購入し、那覇市独自の食材検査を行い、
検査結果を公開すべきだ。と答弁を求めました。

しかし教育長の答弁は、
「国の基準値見直しを見守りたい」
と残念ながら消極的な答弁でした。

子どもたちは今日も明日も学校給食を食べます。
内部被曝の恐ろしさを認識しているのなら、
そんな悠長なこと言っていられないと思うのですが...

と、意気消沈していたのですが!

本日の教育福祉常任委員会で、
再度、この問題を取り上げたところ、

名護市教育委員会が独自検査を行うことや、
沖縄県が検査機器を購入することを発表したこと、
そして何より保護者のみなさんの
不安の声が広がっていることを鑑みて、

さすがに那覇市教育委員会も「独自検査を検討をしてみたい」と、
そして「献立表への産地公表についても検討してみたい」と、
前向きな答弁を引き出すことができました。

(本議会で答弁してくれよなぁ)と愚痴を言いたくなりましたが、
何はともあれ、
市民の声で政治を少し動かせたことを嬉しく思います。

質疑のあと、教育福祉常任委員会の所管事務調査として、
古蔵小学校の学校給食を食べにいきました。

「この大根の産地ははたして何処のだろう」
懐かしい給食ですが、少し複雑なのでした。




                比嘉の時代は牛乳は三角形のビニール製でした。

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