那覇のまちづくり憲章

比嘉みずき

2010年03月20日 23:59

「なはのまちを考える実践講座フォーラム」
に参加してきました。

公募による市民も参加する、
那覇市民協議会がこれまでとりくんできた、
「協働のルール」をいよいよ発表するとのことでした。

「協働」というキーワードは翁長那覇市長が就任時以来、
掲げている理念です。しかしながら、
さまざまな場面で市長が口にする「協働」の言葉を聞いても、
漠然としたイメージでしか伝わってきませんでした。

この「協働」の理念を、
ひとつのルールとして提案をしたいとの試みが、
今回のフォーラムの目的のようです。

1年間にも及ぶ市民協議会の取り組みが発表され、
それぞれのチームが、取り組みの過程を通じて「協働」という、
理念の在り方をつかんだようでした。

どのチームの発表でも、市民と行政との、
信頼関係、情報共有などが不可欠だという
共通項が出されていたのが印象的でした。

さて、そうしたとりくみの総まとめとして、
「那覇のまちづくり憲章」が発表されました。
しかし、憲章のひとつひとつの文言を読むと、
正直に言うと「あたりまえのこと」が書かれているように思いました。
でも確かに参加した人には「協働」という理念が伝わった。

「わかる人にはわかる」。なんだか誤解されそうな言葉ですが、
わたしはなにそこにヒントがあるように思いました。

市民はこの街に暮らしていて、毎日毎日まちづくりに参加している。
この那覇市に住む市民が、どれくらいこの街を愛しているか。
まちづくりの参加の方法はそれぞれだと思うけれど、
市民が那覇市を思う気持ちをもって参加することで、
「協働のまちづくり」のもつ、
崇高な理念に触れることができるのではないでしょうか。

なんだか説明すればするほど、野暮ったくなってしまいました。
押しつけではなく、愛することができる那覇市を。
市民が書いた大きな樹の絵には、それがありました。



                    この木なんの木、気になる木

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