無料生活相談 その3
昨年来の景気悪化を受けて、那覇市も「緊急雇用創出事業」なるものを打ち出しました。
那覇市13課にわたって、総勢39人の臨時雇用を創出するとういう内容でした。
わずか半年間ではあるけれど、働く場所ができることは喜ばしいことだと思いました。
その「緊急雇用創出事業」の申込みのために、
相談者のKさんと「なはし就職なんでも相談センター」に来たのでした。
応対してくれた職員さんは、とても優しく相談にのってくれました。
…しかしです。
期待していたその事業は、とても疑問が残るものでした。
相談センターの職員さんの説明によると、
申込み受付をした後、数日間のセミナーを受けてもらい、
就職活動の心構えからパソコンのスキルアップなどを学ぶそうです。
そして、そのあと面談を受けて、採用するかどうかが決まるそうです。
確かにこれからの就職活動において、
スキルアップなどを学ぶことは有効でしょう。
しかし「緊急雇用創出事業」なのに、そんなに時間が掛かっていいのでしょうか?
那覇市がこの事業の告知後、応募はとても多くて、
セミナーの予約もすでにいっぱいだそうです。
例え今日、事業の申込みをしても、セミナーの受講は7月後半になるそうです。
その後、めでたく採用されても、この事業は9月30日までの期限があるため、
採用後はわずか2ヵ月の就労にしかなりません。
リストラや雇い止めにあった労働者のみなさんは、
「明日からでも仕事がしたい」と願っているのではないでしょうか。
やっとの思いで、役所まで相談に来たKさんに、
なんだか申し訳ない気持ちになりました。
「この問題を議会でとりあげなければ」
またひとつ、宿題ができたのでした。
市役所1階の奥にあります。
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