九月議会を振り返って
九月議会が閉会しました。
今議会でもあらためて、
「市民との協働のまちづくり」の在り方が、
大きく問われました。
翁長市政のもとで、
おもろまち高層マンション建設問題、
小中学校での二学期制導入。
学校統廃合問題などなど、
「市民との協働のまちづくり」を掲げながら、
住民との話し合いを軽視する、
その手法が批判をされてきました。
今議会では、
久茂地小学校統廃合問題、
小中一貫教育の全市導入、
旧首里支所跡地の売却問題、
そして沖縄少年会館の解体。
またしても「協働のまちづくり」が問われました。
いずれの問題も、
行政からのトップダウンの方針決定で、
「結論ありき」の説明会ばかり。
これでは、「協働のまちづくり」とは呼べません。
今定例議会に提案された補正予算には、
旧首里支所跡地売却のための事業や、
沖縄少年会館の解体のための事業が含まれていました。
そこでわたしたち日本共産党那覇市議団は、
最終本会議において、
これらの事業を補正予算から外すように求める、
「組替え動議」を翁長市長に提出しました。
翁長市長はわたくし比嘉の個人質問において、
沖縄少年会館の解体をめぐり、
市民との話し合いについては、
「やぶさかではない」
「対話を拒否するわけではまったありませんので、
私自身は、これについては、
問題はないと思っております」
「対話そのものを拒否するわけではございません」
と明確に答弁しました。
もし、その言葉にあるように、
市民との対話の重要性を真摯に受け止めるならば、
わたしたちの補正予算「組替え動議」にもとづいて、
市長はこれたの事業予算を外したうえで、
補正予算の再提出ができるはずです。
しかし、結果としてわたしたちの組替え動議は、
賛成少数で否決をされてしまいました。
今議会では市長を支える与党会派からも、
那覇市の拙速な手法に対しての批判、
疑問の声があがりました。
二元代表制の議会としての役割を示す
絶好の機会だっただけに、
与党のみなさんの態度には失望しました。
しかし、本当のたたかいはこれからです。
翁長市長は市民との対話の必要性を認めたわけですから、
「解体ありき」の姿勢をあらためて、
市民の声を真摯に受け止めるべきです。
昨日、旧沖縄少年会館に寄ってみました。
四十五年の歴史を刻んだその建築文化遺産は、
久茂地川の流れを見降ろすように、
わたしたちの歴史の流れも見守ってきました。
これからも、
次世代にわたしたち県民の歩んできた歴史を
語り続けてもらわねば!
少し高くなった初秋の青空に、
プラネタリウムの屋根が白く輝いていました。
眩しい屋根に誓ったのでした
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