九月議会を振り返って

比嘉みずき

2011年09月30日 10:55

九月議会が閉会しました。

今議会でもあらためて、
「市民との協働のまちづくり」の在り方が、
大きく問われました。

翁長市政のもとで、
おもろまち高層マンション建設問題、
小中学校での二学期制導入。
学校統廃合問題などなど、

「市民との協働のまちづくり」を掲げながら、
住民との話し合いを軽視する、
その手法が批判をされてきました。

今議会では、
久茂地小学校統廃合問題、
小中一貫教育の全市導入、
旧首里支所跡地の売却問題、
そして沖縄少年会館の解体。

またしても「協働のまちづくり」が問われました。

いずれの問題も、
行政からのトップダウンの方針決定で、
「結論ありき」の説明会ばかり。
これでは、「協働のまちづくり」とは呼べません。

今定例議会に提案された補正予算には、
旧首里支所跡地売却のための事業や、
沖縄少年会館の解体のための事業が含まれていました。

そこでわたしたち日本共産党那覇市議団は、
最終本会議において、
これらの事業を補正予算から外すように求める、
「組替え動議」を翁長市長に提出しました。

翁長市長はわたくし比嘉の個人質問において、
沖縄少年会館の解体をめぐり、
市民との話し合いについては、

「やぶさかではない」

「対話を拒否するわけではまったありませんので、
 私自身は、これについては、
 問題はないと思っております」

「対話そのものを拒否するわけではございません」
 と明確に答弁しました。

もし、その言葉にあるように、
市民との対話の重要性を真摯に受け止めるならば、
わたしたちの補正予算「組替え動議」にもとづいて、
市長はこれたの事業予算を外したうえで、
補正予算の再提出ができるはずです。

しかし、結果としてわたしたちの組替え動議は、
賛成少数で否決をされてしまいました。

今議会では市長を支える与党会派からも、
那覇市の拙速な手法に対しての批判、
疑問の声があがりました。

二元代表制の議会としての役割を示す
絶好の機会だっただけに、
与党のみなさんの態度には失望しました。

しかし、本当のたたかいはこれからです。
翁長市長は市民との対話の必要性を認めたわけですから、
「解体ありき」の姿勢をあらためて、
市民の声を真摯に受け止めるべきです。

昨日、旧沖縄少年会館に寄ってみました。
四十五年の歴史を刻んだその建築文化遺産は、
久茂地川の流れを見降ろすように、
わたしたちの歴史の流れも見守ってきました。

これからも、
次世代にわたしたち県民の歩んできた歴史を
語り続けてもらわねば!

少し高くなった初秋の青空に、
プラネタリウムの屋根が白く輝いていました。




                        眩しい屋根に誓ったのでした


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