何かをしたい

比嘉みずき

2011年03月21日 23:33

東日本大震災から10日が過ぎました。

地震が起こった日、
テレビに映される大津波の映像は、
あまりにも非現実的に見えました。

ラジオから聞こえてくるニュースは、
その被害の大きさに、
想像する力も働きませんでした。

いや。想像することが恐ろしくて、
自ら目を閉じていたのかも知れません。

でも、そこには人々の暮らしが、
いのちがありました。

日を追うごとに、
被災地で避難生活を送る人々の姿や、
支援する人々の姿を見て、
「自分にも何かできないだろうか」
自然とその気持ちが湧きあがって来ました。

この間、那覇市議会では、
被災地支援を呼び掛ける決議をあげたり、
街頭に立ち義援金を呼び掛けるなどの、
行動を行ってきました。

募金に協力してくれた市民のみなさんも、
「何かをしたい」という思いを寄せてくれました。

印象的だったのは、
ヤンチャな中学生グループのひとりが、
わたしの募金箱に歩み寄って来た時のことです。

まわりのヤンチャ仲間は、
冷やかしの声をあげていましたが、
彼は小さな声で「少しだけど...」
とポケットの小銭を募金箱に入れてくれました。

共感する心はとても美しいのです。

いま那覇の街では、
みんなが「何かをしたい」という
思いに溢れています。

週末に桜坂劇場に映画を観に行きました。
すると劇場前でジャズコンボが、
素敵な音を出していました。

たそがれ時の桜坂に、
ソウルフルな演奏が温かく流れていました。

「エレメント・オブ・ザ・モーメント」
というグループでした。

以前から、とある喫茶店で
彼らのアルバムが流れていたので、
気になっていたグループでした。

演奏が終わり、
メンバーから挨拶がありました。
今日の演奏は被災者へのみなさんへの
チャリティーライヴとのことでした。

みんな「何かをしたい」と行動しているのですね。
がんばろう日本!



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