名護市長選挙が終わったので、少し休息も取ろうかと思っていましたが、
地元那覇市の課題が山積していました。
今週は生活相談や議会対策などで走りまわっていました。
那覇市の公共工事をめぐる収賄事件や、臨時議会の対策、
そして神原小中学校の「小中一貫教育」の件などなどです。
木曜日には那覇市が毎年恒例に行っている、
「愛楽園激励訪問」に参加してきました。
ハンセン病療養のために愛楽園に入園している方々に、
芸能公演などを実施して激励をするこの事業は、
今年で55回目を数えるそうです。
例年、教育福祉常任委員会に所属している議員が参加をしていて、
わたしも1期目の頃から数えて三回目の訪問となりました。
ハンセン病は、らい菌の感染によっておこる慢性の感染症ですが、
1873年に「らい菌」が発見されるまでは、原因不明の病気として、
患者さんたちは偏見や差別のもとで、強制隔離を受けてきました。
ハンセン病の感染力がとても弱いということがわかってからは、
ヨーロッパなどではこうした強制隔離をやめました。
しかし日本では、国によって間違った宣伝や、
患者を強制隔離する政策をとりつづけてきました。
そして日本はやっと、1996年に「らい予防法」が廃止。
2001年の熊本地裁でのハンセン病隔離政策への違憲判決がでたのでした。
無知から来る偏見や差別。
「知る」ことに目を背けてきた歴史から、
わたしたちはもっと学ばなければいけないと感じました。
愛楽園の園長を務めている医師の山内和雄先生からお話を伺いました。
いま愛楽園で療養生活をおくっている患者さんは272人。
平均年齢は79歳で、最高齢者は101歳の方だそうです。
いま愛楽園の診療所には、地域にも開放されていて、
月40人近くの地域の患者さんを診察しているそうです。
いま日本でのハンセン病患者さんの発症は少なく、
やがて根絶する病気だそうです。
わたしたちの偏見や差別もなくしていこう。
帰りのバスの中でいろんなことを考えさせられました。
祈念碑のまえにて