帰り道

比嘉みずき

2009年09月02日 23:55

選挙の翌日から、腰痛に肩こりに悩まされています。
緊張がとけて、今になって身体が悲鳴をあげているようです。

それでも容赦なく九月議会ははじまり、
眠い目をこすりながながら、スクーターの鍵を回すのでした。
しかし愛車は、まるでメジロの亡骸のごとく冷たく固まっています…。

「セル装置の電気が切れてるね」
バイク屋さんは、乾いた声で言うのでした。

なんとか市役所にたどり着き、ノートパソコンの電源を入れたら、
画面は真っ青。
修理屋さんに診てもらったら、「寿命ですね」の一言。

共にたたかってきた相棒を眺めながら、
身体に優しい玄米弁当を食べていたら、
奥歯のかぶせ銀歯がとれてしまいました…。

真っ白な灰になったボクサーを思い出したのでした。

帰り道、停留所でバスを待っていたけれど、
久し振りに歩いて帰ってみました。

市役所の一方通行を抜けて、城岳小学校前の松の並木をぬけて、
与儀へと下って行く。
新垣材木店の通りに、ゆしどうふが美味しい「島ちゃん食堂」がある。

家々の前には、旧盆のごあいさつだろうか、車が並んでいる。
お供え物のパイナップルの甘い香りが、夕暮れにとけるようだ。

半時間そこらの短い旅ですが、
歩いて帰る道は、ものを考えたり、ものを忘れたり、
たのしいことを思い出したり。いつもの自分を確認できる。

アパートに着き、鍋に火をつけたのでした。



                          ベランダからの夕日

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