13億円削減された教育費

比嘉みずき

2009年06月21日 23:40

さてさて昨日に引き続いて、
那覇市の児童スポーツクラブの県外派遣事業についてのお話です。

わたしの質問に対しての教育委員会の答弁は、
「県内大会で優秀な成績を収めた団体や個人を対象に、
 県外大会開催地までの往復航空運賃と、
 1泊5000円を上限とした宿泊費の2日間を加えた額の一部を補助している。」

そして「他事業とのバランスをとりながら、前年度の実績等を踏まえて予算化している。」
とのことでした。

その実績は、
平成17年は19団体、児童170人、交付総額358万4180円。
平成20年は32団体、児童214人、交付総額277万4869円。だそうです。

「減っているじゃん!」
思わずつっこみを入れたくなりました。

前年度の実績を検討して予算を決めるのなら、
交付団体も派遣人数も増えているわけですから、
本来なら予算も増えているべきです。

しかし結果として、この4年間で、
1団体あたり10万1926円、1人あたり7499円も派遣費用は削減されています。
結局は、子どもたちの成績が悪くなったわけではなく、
教育費の予算が「枠配分方式」で毎年毎年減らされた結果です。

この「枠配分方式」とは、事業の中身ではなく、
部署ごとに予算の枠をはめて(削減して)配分する方式です。
あたかも、部署の分権をすすめ自主性を尊重するような説明をしていますが、
結局は予算を削るわけですから、おのずと事業削減へと向かっています。

この枠配分方式の結果、8年間で削られた教育費の予算が約13億円です。

今回は児童スポーツクラブの県外派遣事業を例にとりましたが、
いま様々な分野にこの弊害が及んでいます。

那覇市の教育長や市長は、
いま子育て世代のみなさんが、
教育にかかる父母負担がどれくらい大きいのか知っているのでしょうか。

教育費が13億円減らされている一方で、
那覇市の財政調整基金と減債基金の合計は同じ期間に43億円も増えている。
これおかしいですよね!

7月の改選で必ず議会に戻って、
削減された教育費の復活のためにがんばります。



                          がんばれ神原カープ!




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