高すぎる那覇市の国保税② ため込んだ基金は57億円

比嘉みずき

2009年06月12日 23:35

昨日にひきつづき、
那覇市の国民健康保険税についての、
議会の様子(後半)をお伝えします。

那覇市の高すぎる国保税の引き下げのための財源はあるのか?
この視点から質問をしたのですが…

『財政調整基金や減債基金なども一部取り崩して、
国保会計への政策的繰入れを増やし、
県内11市で一番高い国保税を1世帯1万円引き下げるべきである。
必要な予算額と、当局の見解を問う』

わたくしのこの質問で明らかになったのは、
翁長市長が就任した平成12年度末の
財政調整基金と減債基金の合計は16億7000万円でしたが、
平成19年度末では
3.4倍の57億円にも増えていることが明らかになりました。

わたしたち日本共産党は基金そのものを否定しているわけではありません。
将来に備えて、万が一に備えて、基金を積み立てることは
もちろん必要だと思います。

しかし。57億円もの基金残高は貯めこみすぎです。

1世帯1万円引き下げるのに必要な予算は約5億千万円。
保険証を持っていない世帯は4697世帯。 
積み立ててきた基金を一部取り崩して、高すぎる国保税の引き下げのために、
国保会計への繰入れを増やすべきです。

この点について市長に見解を聞いてみました。
「みなさんが与党だったときには、基金を増やせと言っていた。
基金を取り崩すことは簡単だけれど、次の市長さんが大変になる」
市長は、このような主旨の答弁をしました。

「基金をどのくらい積み立てればよいという基準も示しきれないのに、
ため込んでばかりいるのはおかしい。
100年に一度とか、未曾有の景気悪化というならば、
いまこそ、那覇市の内部留保とも呼べる
財政調整基金や減債基金を取り崩すべきだ」
わたしはこのように反論しました。

財政が厳しい、大変だといって削減されてきた那覇市の予算。
しかし結果としては、財政調整基金と減債基金は3.5倍にも膨れ上がっている。
平成20年度末の見込みではさらに増えて、59億円です。
市民がこのことを知ったら… 驚きますよね?



                    57億円もの那覇市の内部留保

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