41年目の復帰記念日
写真に載っているのは、
ある日の新聞広告です。
その日の朝刊に、
別刷りで織り込まれていたのは、
日本国憲法全文でした。
ある日とは。
憲法公布日の11月3日ではなく、
憲法施行日の5月3日でもなく、
1972年5月15日。
本土復帰のその日でした。
その日の朝、
沖縄県民はどんな気持ちで、
この新聞を見つめていたのでしょうか。
4人に1人が亡くなった
地上戦を潜り抜けた県民にとって。
米軍占領下で、
命も人権も踏みにじられた県民にとって。
全権力を握っていた高等弁務官に、
「自治は神話である」と言われた県民にとって。
この憲法はどんなに眩しいものだったでしょうか。
戦争を二度としない。
そう誓った憲法のもとに返ろう。
基本的人権が守られる。
そう誓った憲法へ返ろう。
主権は国民にある。
そう誓った憲法へ返ろう。
あの日から41年の年が経った。
けれどもわたしたちの先輩たちが望んだ、
本当の意味での「祖国復帰」はまだ実現していない。
安倍首相は今年の参議院選挙で、
憲法改正手続きを争点にすると言っている。
日本国憲法をもつ「祖国」に憧れて、
たたかってきたこの島から。
そしていまも、
本当の意味での「祖国復帰」のために、
たたかっているこの島から。
また明日もがんばろうと誓った
2013年5月15日でした。
眩しかっただろうな〜 (写真はコピーです)
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