老朽化する保育園
去った火曜日、教育福祉常任委員会として、
那覇市の保育園施設の老朽化について、
現場調査に行きました。
園長先生たちの訴えは切実でした。
「天井を見てください。あれは雨漏りの染みです」
「傾いた床を見てください。ボールが転がっていきます」
「ベランダを見てください。コンクリートが剥がれています」
「庭を見てください。最近、陥没しました」
老朽化した保育園のなかで、
無邪気に笑っている子どもたち。
けれども「子どもの笑顔が輝くまち」を掲げる
那覇市の看板は泣いていてます。
那覇市の認可保育園は57園。
そのうち、1981年の建築基準法が厳格化される前の施設で、
なおかつ、建替え計画もない施設が16施設もあります。
それなのに那覇市の改築計画は年2園づつだという...
また、交付金や基金などの関係で、
補修を行った場合は5年間は改築できないため、
補修するのも簡単ではないとのことでした。
おかしい。おかしすぎる。
財政難を理由に子どもの安全・安心を後回しにしていいのか?
それよりも優先すべき政策が他にあるというのか?
いま那覇市は、
まだ使途が決まっていない一括交付金が17億円あります。
米軍占領下で保育施策が遅れてきた特殊事情を考えれば、
子どもたちへの施策を最優先すべきです。
雨漏りする屋根の下で、
すやすやとお昼寝する子どもたちの寝顔を見ながら思いました。
工事現場ではありません。築37年になる鏡原保育園
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