同級生からのメール

比嘉みずき

2010年12月15日 18:14

「代表質問の内容をどうしようか」
と悩んでいた12月のはじめ、
懐かしい人からメールが届いていました。

那覇高校時代の同級生の女の子からでした。

そうか。
彼女もわたしも16歳ではなく、今や36歳。
アラサーとやらも超えたのだ。

卒業以来ずっと会っていないけれど、
この街のどこかでみんな元気にやっているのだ。
結婚して名字が変わった彼女の名前を、
温かい気持ちで眺めていました。

彼女のメールには、
子育てに奮闘している母親としての
相談がつづられていました。

「来年、幼稚園の預かり保育に申し込んだけれど、
 かなりの定員オーバーです。
 近隣には幼稚園児を受け入れている学童も無い状況です。
 議会等でどう取り上げられてるのかなぁと思って、
 いろいろ検索してるうちに
 瑞己くんが議員になってるの思い出して覗いてみました。
 来年の入園には間に合わないと思うけど、
 いつか幼稚園の預かり保育の定員廃止も議題にあげてね~」

「瑞己くん」。
校舎の廊下でおしゃべりしていた頃を思い出しました。
これはがんばらねば!

早速、担当課の職員さんから状況を聞き、
代表質問でとりあげることになりました。
わたしの質問に対して、
当局の答弁は次のようなものでした。

   ***

那覇市では、11月末時点で
2535人が来春の市立幼稚園新規入園を申し込んでいる。
そのうち1454人が、
退園時間から午後6時半までの「預かり保育」を希望した。

同サービスを実施しているのは全36園中32園で、
1園当たりの定員は50人。
しかし、住宅街を中心に定員を上回る園が相次ぎ、
222人が抽選漏れでした。

与える影響が見過ごせないものとなってきている。
関係課と調整を行い、
希望する全園児の利用に向けて実現できる方向で
取り組んでいるところでございます。

    ***

予想以上の前向きな答弁に、
わたしのほうが驚いてしまいました。

市民の切実な声はちゃんと市政を動かすのだ。

数日後、彼女からお礼のメールが届きました。
こちらこそ感謝の気持ちでいっぱいです。

「こんどは小さい同窓会でも開こうよ」
学生気分はいまも変わらないのでした。




やったよ!Sちゃん!

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