おもろまち問題について

比嘉みずき

2009年10月26日 23:09

わたしたちが行政視察に出発したまさにその日。

おもろまち一丁目の元市役所庁舎候補地に、
予定されている高層マンション群建設計画で、
事業者による測量作業などが始まろうとしていました。

計画に異議を唱えている「おもろまち1丁目住環境を考える会」が、
工事協定の締結や周辺住宅の家屋調査実施などを訴えて、
抗議活動をしています。

議会内外でこの問題に関わってきた者のひとりとして、
強制的な事業者のやり方に憤りを感じました。
大事な時期に出張に出かけることに、
後ろ髪を引かれる思いでしたが、
しっかりとお土産を持って帰ってきました。

特に、赤嶺政賢衆議院の力もかりて、
内閣府の官僚の方々から、
地域再生協議会について意見交換を行えたことは、
大きな収穫になりました。

くわしい内容はここでは記すことはできませんが、
12月議会ではしっかりと那覇市当局を追及したいと思います。

いずれにしても、
この高層マンション建設問題の大きな問題のひとつには、
地域住民との意志形成、「対話」が不十分なことがあげられると思います。

住民への説明会を、事業者側が一方的に打ち切ったこと。
住民側からの要請でやっと設置された那覇市地域再生協議会でも、
協議項目を勝手に市側で制限していること。
等々、市民との協働を標榜する那覇市が、
協働でいちばん大切な「対話」を拒んでいることが、
この問題をどんどん深刻にしていると思います。

今朝、おもろまちで抗議行動をしている住民のみなさんを激励してきました。

大企業や行政という大きな権力に対して、
「声」をあげることはとても勇気のいることだと思います。
「声」をあげざるをえないほど、この問題が抱えているものは大きい。
ものが言えなくなる。
「対話」ができない政治は、民主主義とはいえません。



                      横断幕をにぎる手は力づよく

関連記事