9・29

比嘉みずき

2009年09月30日 12:24

昨日、県民ひろばで行われた
「9・29県民大会決議を実現させる県民集会」に参加してきました。

11万6千人余の人々が集まったあの県民大会から2年。
沖縄戦の実相を歪めている、
教科書検定意見の撤回をわたしたち県民は求めてきました。

しかしいまだに検定意見は撤回されず、
「軍の強制」という記述も、
「軍の関与」という表現に変えられたままです。

昨日の集会には、目標としていた参加人数を大きく超えて、
千人余の人々が集まりました。
最後のガンバロウ三唱は、
那覇の街に大きくこだまして夜空に響きました。

実現させる会世話人の玉寄哲永さんが、
「このあとのデモ行進にも参加してください。
 この国際通りの先は文部科学省へと続きます!」
と元気よく訴えていたのが、とても素敵でした。

国際通りを歩く人々のほとんどが観光客のみなさんでした。
煌びやかなお土産屋さんの照明のなかで、
わたしたちの行進はどのように見えるのでしょうか。

この問題は沖縄だけの問題ではないはずです。
戦争の過ちを二度と繰り返さないためにも、
史実をしっかりと伝えていく。
この時代を生きるすべての国民に課された責任だと思います。

賑わう国際通りの松尾バス停で、街での買い物帰りでしょうか。
ひとりのおばあさんが立っていました。
おばあさんは日焼けしたお顔で、流れる涙を何度も拭いながら、
わたしたちの行進に手拍子を打ってくれました。



                          歴史の継承

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