新しい歴史的な局面

比嘉みずき

2009年09月26日 19:05

民主党政権が誕生して十日経った。
鳩山総理や各大臣の言動が、
毎日の新聞の一面トップを飾っている。

国連総会での核廃絶に向けた一連の動きや、
気候変動問題に関する提起など、
これまでの自民党政治との決別を告げる前向きな変化には、
わたしも拍手を送りたい。

基地問題ではどうだろうか?

先の総選挙で、わたしたちの住むこの沖縄では、
民主党・社民党の候補者は、
「辺野古基地建設反対」「県外・国外移設」を県民に公約した。

しかし政権発足後は歯切れが悪い。

「政権を手中にした途端、3党が県外・国外移転の方針を転換するのは、
 まさに羊頭狗肉。有権者、県民を欺く行為ともなりかねない」(琉球新報。社説)

民主党が「対等平等の日米関係」を目指すと言う。
しかし、そこには「日米軍事同盟を基軸とする」という大前提がある。

軍事的に対等平等ということになれば、
自衛隊も米軍と一緒に、侵略戦争に加担することもまた「対等平等」になる。
米軍の世界戦略に「対等平等」の責任をもつために、
沖縄に、日本に、基地の負担を押し付けるのであれば、
政権後退である。

民主党の前向きな変化は、
各分野での国民運動がその原動力となっている。

新しい歴史的な局面はいつも国民がつくるのだ。

オバマ大統領が来日をするという。
今こそ県民が力を合わせて、
「新基地建設反対」の声をあらためて示すときだ。

今日は、安保破棄中央実行委員会の主催による、
「基地闘争交流集会 全国代表者会議」に参加してきました。
安保の季節がまた来ます。

軍事同盟である安保を破棄して、
本当の意味での対等平等の、
日米友好条約を結ぶ時代の幕開けなのです。



               沖縄県民のたたかいを報告する赤嶺政賢衆院議員

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