村上さんのこと

比嘉みずき

2010年02月02日 23:20

昨夜は徹夜をして、
来週行われる後期高齢者医療広域連合会の、
発言通告を仕上げました。

お昼の3時に発言通告をFAXで送りました。
議会論戦の中身は、またこれから練り上げていくのですが、
とりあえず通告を出したことでホッとしました。

手帳を確認してもその後の日程は入ってなく、
めずらしく携帯電話も鳴りません。
まだ冬の太陽は鈍色の光を照らし、
近くの小学校からは、子ども達の遊び声が聞こえてきます。

少し後ろめたかったのですが、
この間の疲れもあったので、
夕方からは休息を取ろうと決めました。

部屋で寝転んで、広げた本は村上春樹の『1Q84』。

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』も、
『海辺のカフカ』も、そして初期の三部作や短編集も読んできた者としては、
発刊された昨年はなんだか読む気になれなくて、
今年に入って、隠れて読んでいるのでした。

しかしさすがは村上さん。
一気に下巻まで読み進めています。

「昨年のベストセラーになったそうだけど、
 この作品から村上春樹を読んだ人は、どんな感想をもつのだろう?」

余計なことかも知れませんが、そんなことを感じています。
『ノルウェイの森』や『中国行きのスロウ・ボート』、
そして『神の子どもたちはみな踊る』を通過せずに、
近年諸作の「野井戸の深さと闇」がわかるのか!?

脇の下に嫌な汗がにじむのでした…。

どうでもいいことですよね。
みんな好きなように読んで、自由な感想を持てばいいのです。

でもやっぱり『アンダーグラウンド』が村上さんの転機だったな…。

ほとんどの作品を発表と同時に読んできた、
数少ない現代作家さんの新作だけに、変な老婆心は尽きないのでした。



                     天吾がついに月を見てるところ!

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